大町流鏑馬の次第

大町流鏑馬 市内的場での射手

一番北に位置する三日町の射隊が自町を出発し、以下大黒町・九日町・六九町・白塩町・北原町・上仲町・下仲町・南原町・仁科町の射隊は、所定の時間に所定の場所に出向いて、「お下りください」のあいさつを交わして逐次行列の後につき本通りを下ります。

先ずJR信濃大町駅前に設けられた的場で、一騎一回、最初の奉射をします。射手にとっても、馬にとっても最も緊張する瞬間です。駅前の奉射のあと、一旦休憩し、衣装を整え、隊列を組み、神社に向かいます。途中、いーずら大町特産館前で、一騎一回の二度目の奉射をします。六町舞台が整列している横に並び揃え、巡行改めの儀に臨みます。

総代会長からの矢二本を受け取り、九日町、大黒町公民館前の二箇所で一騎一回の奉射をします。

神社に到着すると、境内入口で各町毎にお祓いを受け、三重塔南側に設置された三ヶ所の的場を、古式にのっとり約1時間掛けて、まず射らずに3回、次に神社総代会長から矢を受け、矢を射って3回、最後に的の方を矢に付けて3回の、合計9回まわります。この時、境内で使用する的板は野口の矢口氏、矢竹は八坂一ノ瀬の勝野氏の代々の寄進によるものです。

終わって、射手は足を地につけないようにして神社拝殿に上がり、流鏑馬が無事終了したことを神前に報告し参拝します。その際的板は童子に分けられます。

神社での神事がすべて終わって夕食をとり休憩の後、帰路につくわけですが、そのとき騎手は来るときとは別の帰りの衣装をまとい、三日町を先頭に、射隊はそれぞれ帰路につきます。


大町流鏑馬の次第

大町流鏑馬の次第:その1 身支度

1.自宅での身支度

大町流鏑馬の次第:その2 出陣

2.いざ出陣

大町流鏑馬の次第:その3 巡行

3.それぞれの町内を廻ります


大町流鏑馬の次第:その4 駅前にて最初の射手

4.駅前にて初めての矢を射る

大町流鏑馬の次第:その5 市長に巡行報告

5.町の中央にて巡行改めの儀が行われます。代官に扮した大町市長に巡行の報告をします。

大町流鏑馬の次第:その6 若一王子神社へ向けて巡行

6.本通りを王子神社へ向かって巡行


大町流鏑馬の次第:その7 境内にて奉射

7.いよいよ本番です。

王子神社の境内で流鏑馬が行われます。

的を射らずに3回、矢を打って3回、最後に的の方を矢に付けて3回の合計9回を約1時間かけて廻ります。矢を射られ、まとに当たるたびに大きな歓声があがります。


大町流鏑馬の次第:その8 背負われ本殿へ

8.流鏑馬が終わると、子供は馬から降ろされ、足が地面に着かない様に、背負われたまま本殿へ運ばれます。

大町流鏑馬の次第:その9 各町代表としてお払いを受ける

9.土足のまま本殿へ上がり、各町の代表としてお払いを受けます。


大町流鏑馬の次第:その10 帰り支度

10.帰りの身支度をして、出発を待ちます。

大町流鏑馬の次第:その11 帰路

11.大役を果たして、帰路につきます。背中にはごほうびの風船がいっぱい。